近くの西ヶ原小学校で「伝統工芸に触れる」を目的とした授業の講師として、子供達に鍛金を教えていらっしゃいます。
数十回たたいただけで手が痛くなった子どもは、「奥山先生は作品を創り上げるまでに、数千回とたたいているなんて、すごい」と感動したそうです。そんな子どもに、奥山氏は言いました。
「不器用だからこそ、今の私があるんです。不器用だからこそ、必死で努力して、こんな作品を創りたい、とか、こういう形にしたい、と悩んで、悩み抜いて、作品を仕上げてきたんです。他の人より、少しだけ多く努力したことが、良かったのかも知れません」と。
継続は力なり。
結果ではなく過程にこそ、ものの真価があることを、子どもにも伝えていけたら素晴らしい、とおっしゃいます。 |