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特集 スペシャルインタビュー 松本零士 第三話
第一話 『銀河鉄道999』誕生の秘密編 第二話 天文マニアだった子ども時代編 第三話 運命の扉は未来へと続く

先生は、石森章太郎さんと誕生日が同じとうかがいました。
  そうなんです。同年同月同日生まれ。学生時代から北九州漫画研究会の同志でした。「俺とお前は生年月日も同じだから、一緒に頑張ろう」なんて励まし合っていました。東京へ出て来てからも、本郷三丁目にあった同じアパートでアニメーション作家を目指した仲間です。
それともう一人、仲間というか大先輩なのですが、実は10歳違いの手塚治虫さんとも不思議な縁で結ばれていたんです。

どんな縁だったのですか?
戦争で愛媛県の大洲に疎開するまで過ごした兵庫県の明石で観たアニメ映画『クモとチューリップ』という作品を、手塚さんも私と同じ映画館で観ていたことがわかったのです。上映期間はたったの1週間。手塚さんも日曜日に観たということでしたから、同じ時間に、ひょっとしたら、隣同士で観ていたかもしれない…。 そして、手塚さんも私も、その作品がアニメーションを志すきっかけになったのです。私は5歳、手塚さんが15歳のときでした。
志を同じくすると同じところにたどり着く。先生はそう考えていらっしゃるとか。
その通りです。上京してすぐに過ごした本郷三丁目のアパートには、漫画家を目指す同志がたくさんいて、みんな助け合いながら毎日を過ごしていたんです。
あの時代は、本当に楽しかった。いろいろなことがあったけれど、今でも忘れられないのが「アニメマニア芋づる事件」です(笑)。
どんな事件だったのですか?
手塚さんと石ノ森、私の三人で、アパートの1室で撮影台を作っていたのです。アニメの試写会のためにね。フィルムや映写機を、近所の古道具屋から大量に買い込んで、その部屋にこもってフィルムを焼いているところを、警察に踏み込まれたのです。
上映して金儲けでもしているのだと疑われたらしい。結局、我々はおとがめなしで、古道具屋のおじさんが御用になったんだけどね。

そのときの機材が、今もこのアトリエにたくさん残っているそうですね。
  だいぶ少なくなったけれど、この8mmカメラもそのひとつ。まだ動くんですよ。当時、私が持っていた映写機で手塚さんの『鉄腕アトム』を上映したこともありました。試写会の前の日に、手塚さんの映写機が壊れちゃって、夜中に電話があってね。あわてて編集して、翌日の上映に間に合わせました。

それぞれがアニメ作家になるという夢を果たしました。先生がこれからやりたいことは何ですか?
そうですね〜、振り返ってみると、この30年、やりたいことを思いのままにやってきた。アマゾンに逃亡したとき(笑)は、ピラニアの刺身からワニのくし焼きまで食べましたし、コンコルドに乗ったときは操縦席にも座らせてもらった。アフリカのどこかのサバンナでレオパードロックという岩に登った時、360度開けたその壮大な光景を前に、人間の悩みなんて、とてつもなくちっぽけなことなのだ、と悟りを開いたような気持ちにもなった。
次は、この記憶と体験を持ったまま、赤ちゃんとして生まれ変わりたいね(笑)。

そしてまた、同じ人生を送りたいとお考えですか。
最後にサイン頂きました(^-^)
最後にサイン頂きました(^-^)
  そうです。次に生まれ変わるとしても、同じ道を歩きたい。絵を描いたり、何かを表現する人間になりたいですね。私には、まだまだやり残したことがいっぱいあります。できれば自分の眼で宇宙を見てみたい。宇宙の温度を確かめ、においをかぎ、五感で宇宙を感じてみたい。
宇宙に住んでみたいよね。人類が火星に絵文字を描く日だって、そう遠くないかもしれない。だとしたら、誰よりも先に私が描いてみたいですね。

第一話 『銀河鉄道999』誕生の秘密編 第二話 天文マニアだった子ども時代編 第三話 運命の扉は未来へと続く

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