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特集 スペシャルインタビュー 松本零士 第一話
第一話 『銀河鉄道999』誕生の秘密編 第二話 天文マニアだった子ども時代編 第三話 運命の扉は未来へと続く
発売早々、話題を集めている松本零士氏監修・英国ツバル政府公式コインの発行を記念して、松本零士氏に999への思いとストーリー誕生秘話をうかがいました。
『銀河鉄道999』が誕生して30周年ということで、ひとつの節目ですね。
そうですね。1977年に漫画雑誌で連載がスタートした時は「まず10回分だけ描け」ということで、その後続くかどうかもわからなかった。だから、言われた通り、10回分描いて、念願のアフリカに旅行に行きました。で、帰って来たら「好きなだけ描け」といわれ、連載続行となったのです。
自ら監修した英国ツバル政府公式コインを手に、ほほえむ松本氏。
自ら監修した英国ツバル政府公式コインを手に、ほほえむ松本氏。
それが、先生の代表作であり、同時に日本の漫画アニメ史に残る大作になったわけですね。999は、漫画やアニメのマニア層だけでなく、むしろ一般の層に広く受け入れられた印象がありますが。
999は列車という身近なものを土台にしていますし、みなさんにとっても親近感があるのではないでしょうか。実際に私が北九州から上京した時、この列車に乗って来たのです。
999で登場する列車は実在したものなのですか?
昭和33年の上京当時を振り返る松本氏。その頃、米10kgが800円程度、牛乳200ccが13円程度の時代。
昭和33年の上京当時を振り返る松本氏。
その頃、米10kgが800円程度、牛乳200ccが13円程度の時代。
そうです。東京へ行く決心をして、絵の道具とわずかなお金を握りしめて乗った、その蒸気機関車です。私の小倉の家が、線路の脇にありまして「東京行き」と書かれた列車が毎日のように通る。子どもの頃からそれを見ては「いつか自分もこれに乗るんだ」。そう思っていました。
そのリアリティが、多くの人の心に届いた。30年たった今も、色褪せない作品の魅力につながっているように思えます。
すべてがリアルな体験です。小倉から夕方、蒸気機関車に乗ると、翌朝5時頃、大阪を通過するんですが、興奮して一睡もできないわけですよ。その光景は999の客席にそのまま描かれています。私が999を描く時は、いつも胸が熱くなる。描きたい、という熱意がわき上がってくるんですね。ペンを持つたびに、覚悟を決めて上京したあの一夜の“思い”が蘇ってくるのです。蒸気機関車の音やにおい、握り締めていたのはたった700円。卵を3つ買ったけど、1つしか食べなかった。
そこで出会ったおじさんとの会話も覚えています。
上京した時の列車での24時間が、999のルーツなのですね。ところで、列車だけでなく999に登場する人物も、すべて実在するとうかがいましたが。
その通りです。ほとんど全員、私が出会ってきた人間や縁のある人物がもとになっています。宇宙の英雄として登場するキャプテン・ハーロックは、小学校の同級生。背が高くて女の子にモテていました。
古代進は、科学の専門家である私の弟の「進」から、そして沖田十三は、私が漫画家になるきっかけにもなった、SF作家の海野十三からきています。
主人公のメーテルも、最初は自分の理想像を絵にしていたつもりでしたが、私の祖先と関係のある人物とそっくりであることがわかり、それには驚きましたが、運命の糸のようなものを感じました。
漫画の登場人物は、ほとんど全員まわりの人間、と語る。飼い猫までも作品の中に登場する。
漫画の登場人物は、ほとんど全員まわりの人間、と語る。飼い猫までも作品の中に登場する。
夢と憧れを乗せた銀河鉄道には、先生が今までの人生の中で思い描いてきた“夢”と運命の出会いが、凝縮されているのですね。
ええ。18歳で漫画家を志した時から、漫画は全部自分の経験に基づいて描いて来ました。
999に出てくるキャラクターは、すべて不思議な縁でつながっていますが、この30年を振り返ると、私自身も人と人との不思議な運命のつながりを強く感じてきました。人の出会いには、いつもわけがある。
それを作品で表現してきたのです。

第一話 『銀河鉄道999』誕生の秘密編 第二話 天文マニアだった子ども時代編 第三話 運命の扉は未来へと続く

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