特集 プリンストン通信 第15回 |
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頭の体操におすすめ。3D木製動物パズル
みなさんこんにちは。IEIプリンストンの裕子です。
今回は大自然に囲まれたバージニア州のブルーリッジマウンテンで、木製パズルの制作を続けている私のお気に入りの木工作家、ピーター・チャップマンさんをご紹介します。
木工作家 ピーター・チャップマン
チャップマンさんは、バージニア州の出身で、バージニア工科大学で建築学を専攻。そして、1969年に世界的に有名な日系アメリカ人の木工作家、ジョージ・ナカシマ氏に出会い、ペンシルベニア州(プリンストンがあるニュージャー州の隣の州です)ニューホープにあるナカシマスタジオで働きました。チャップマンさんは、ジョージ・ナカシマ氏から木が持っている真の価値と指物師の完璧な技術を学んだといっています。

1975年に故郷にもどり、自分の木工制作のスタジオを確立します。そして、1体の木から
3Dの連結するユニークな技法を考案します。彼がデザインするパズルはすべて動物、出来上がった3Dの動物パズルは、まるで本物の動物に動き方がそっくり。
使用される木もマホガニー、くるみ、かえで、ゼブラウッド、チェリーなどで種類もさまざまで、木目もうまくデザインに取り入れられています。出来上がったパズルは木の動物の置物としても、お部屋を飾る素晴らしい彫刻としても楽しめます。
また、彼のパズルは、びっくりする「驚き」もあるのが特徴です。例えば、イヌのパズルの中にはカモや好物の骨が、ネコの中にはネズミ、ワニの中には時計(ピーターパンのチクタクワニ)、魚の中には子供の魚、クジラの中には人(クジラに飲み込まれたゼペットじいさん、ピノキオ)がそれぞれ隠されています。

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