特集 プリンストン通信 第4回

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みなさん、こんにちは。高木です。 青空のもとで、子供たちが将来のメジャーリーガーをめざして週末にはグランドで汗を流しています。家族も熱心にサンドイッチ持参で応援するなど、ベースボールはこちらでは日々の生活にとけ込んでいます。 今回も引き続き、松坂選手の話題をお届けします。

松坂No.1

そんなベースボールに新しい風を吹き込んだのが日本人選手。近くメジャーリーグの日本人選手だけの雑誌も発行される予定です。松坂、イチロー、松井。なかでも松坂選手は、今シーズン1億ドルで契約されたとのこともあり、ルーキーとして注目度はピカイチ。 ベースボール・アメリカという出版社の2007年の有望ルーキー100人のランキングで、松坂選手がＮｏ.１になっています。

DICE-K
そんな松坂大輔選手ですが、アメリカ人には発音しにくいそうです。そこで考えたのがダイス（サイコロ）と三振を表す「Ｋ」を組み合わせ。米国内で松坂を表す「DICE-K」の表現です。Ｔシャツだけでなく、特製のダイスまでできているのがアメリカらしい！

地元ボストンのリッツカールトン・ホテルのバーでは、「ダイスケティーニ」なるカクテルが好評。電池で作動するダイスがピカピカ光って、注目度NO.1。 ただ、レシピが日本酒とパッションフルーツ・・・。勇気を出して試してみましたが、予想通り私の口には合いませんでした（笑）

ハンバーガー
ボストンから車で20分のハーバード大学の前にある有名なハンバーガー屋「バートレーズ」では、松坂選手にちなんだハンバーガーが登場。この「バートレーズ」は全米でも有数のハンバーガー屋。味の秘密はその焼き方にあり！メニューには松坂特製バーガー「ダイスマン」があり、和風の照り焼きソースで味付けされています。普通のサイドはフライドポテトですが、「ダイスマン」はコールスロー。松坂選手にちなんだ「ダイスクリーム」なるアイスクリームや「松坂ロール」なる寿司もできています。		THE DICE MAN with garlic, teriyaki, and a side of creamy cole slow（Bartley’sのメニューより）

ニホンゴ
松坂選手がアメリカにもってきたものはドリンクやフードだけではありません。太平洋を渡ってニホンゴもいっしょにもってきたといえるでしょう。テレビ中継ではアナウンサーがストライクを「三振」と呼んだことも。「怪物」はモンスターではなく、そのまま「怪物」で使われることもしばしば。松坂選手をフェインパークの名物フェンス「グリーンモンスター」にひっかけたニホンゴのポスターにもビックリ。ベースボール好きや日本びいきは「三振」や「怪物」のＴシャツをきて松坂選手を応援していることでしょう。
アメリカの新聞やラジオは少し選手の調子が悪いとたたきます。松坂選手のようなスターでもたたかれたことがありましたが、本来の実力を発揮しつつあります。その実力と、あの松坂スマイルで、子供たちがあこがれる大スターになるのではないでしょうか！
※ グリーンモンスターとは、レッドソックスの本拠地のフェンウェイパークの三塁側にそびえる緑のフェンスの通称。フェンウェイパークは外野が、立地の都合でいびつな形をしています。一塁側と比べ、三塁側の外野のほうが狭く、三塁側のフェンスを11ｍ以上に高くしホールランが入りにくいようにしています。
（2007年7月）

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