特集 プリンストン通信 第3回 |
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第3回 全米注視の日本人は誰か?
はじめまして!I・E・Iアメリカの高木と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。会社があるのはニュージャージー州のプリンストン。ニューヨークとフィラデルフィアのちょうど中間にプリンストンは位置します。ニューヨークにもフィラデルフィアにも一時間くらいでいけるプリンストン大学を中心とする学園都市。ノーベル賞のアインシュタイン博士や大江健三郎、そして女優のブルックス・シールズもプリンストンの生活を満喫。プリンストンの駅を降りて、「軽井沢みたいね」と言った人も何人かいます。
今注目の話題 |
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今、このプリンストンで、そしてアメリカで、注目の話題は何か?全米注視の日本人は誰か?春の行楽は何か?この3つの質問に答えてくれるのが、ボストンソックスの松坂大輔選手です。アメリカで最大の新聞「USA TODAY」、有力なスポーツ雑誌「スポーツイラストレイテッド」でも松坂選手を一面で掲載。春といえば、オープン戦もたけなわ、メジャーリーグの公式戦も開幕し、家族で、カップルで、友人どうしで球場にくりだします。
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松坂大輔選手が、フィラデルフィアのフィリーズ戦に登場しましたので、興味津々、観戦実行。敵地フィリーズの球場ながら、なんとボストンソックスの松坂選手の18番のジャージつけたファンの多いこと。

その松坂大輔選手、緊張しているのかマウンドで間合いをとってなかなか初球を投げません。球場の観客の多くは地元のフィリーズ・ファン。ようやく投げますが初球暴投。初回2者連続の四球。投手コーチも心配してマウンドの松坂大輔選手のところに駆け寄ります。
「マツザカ サックス」とか大声で叫びながら、松坂選手をこけ落とす連中も。レッドソックス・ファンも反撃。観客も盛り上がってすごいブーイング合戦。
そんな球場の圧倒的な雰囲気にも飲まれずに、自分のペースを取り戻した松坂大輔選手。じょじょに調子を上げ、3回にはナショナルリーグの2冠王ハワード選手を3球3振。4回は三者凡退に抑えて真価を発揮。フィリーズ・ファンも息をひそめます。松坂選手は、4回を投げ終えて計7奪三振の好投で、ベンチで監督から頭をなでられて迎えられます。
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楽しみ方はいろいろ |
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メジャーリーグを見に行く人の中には、パーティーかお祭り気分の人もいます。ビールを飲み、叫びながら、有名なフィリーズ・ステーキを食べながら、また叫ぶ。すごい盛り上がり!試合が始まる前から、駐車場でパーティー。ビールを飲みだしホットドッグを食べるのも普通の光景です。
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野球を観戦せずに、観客席後方のでみせ出店通路で飲み食い専門のファンも。出店(でみせ)は、似顔絵家、ビール屋、テディーベア屋、サンドイッチ屋、わたがし屋などさまざま。
印象に残るシーン。2塁打性の当たりを、センターのファインプレーで、キャッチ。松坂選手はファインプレーに敬意を表して手を上げます。さらに、ボストンソックスの守りが終わったあと、プレーヤーがベンチに引きあげたあとも、松坂選手はひとり残りセンターのファインプレーをした選手をハイタッチ、最敬礼でさりげなく出迎え。そして観客からあたたかい拍手。松坂選手のようなチームメートとファンを大切にするスポーツマンには是非活躍してもらいたい。これがプリンストンからの春の感動のメッセージです。
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