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特集 プリンストン通信 第2回

第2回 ブレイクし続ける日本料理

前回は、アメリカで生活するからこそわかる、日本の食文化の豊かさについてのお話しでしたが、第二回目の今回は逆にアメリカにおける多様でダイナミックな食文化についてお話したいと思います。

懐の深いアメリカ、健康志向の中でブレイクし続ける日本料理
一方でアメリカの懐の深さや合理的なもの考え方には学ぶべきところも山のようにあります。10年以上前に健康志向から始まった寿司ブームですが、今では寿司に限らず多様な日本料理が注目されています。

良い物はどんどん取り入れていくという大らかで合理的な姿勢がアメリカ社会に厚みを加え、ますます繁栄していく源ではないかと素直に思います。家庭では日本茶や玄米茶が飲まれるようになり(砂糖を入れているかもしれませんが…笑)、枝豆やわさびフレーバーのスナック等もポピュラーになってきています。

また、日本の駐在員相手のレストランは減小し、アメリカ人をターゲットにした日本料理レストランが各地で台頭してきています。

料理専門番組「フードネットワーク」にアメリカ版「料理の鉄人」が放映され10年近く人気を博していますが、挑戦を受けて立つ男性3人、女性1人の鉄人の中で森本シェフという日本料理シェフが大変活躍しています。森本氏はフィラデルフィアでレストランを興し、最近NYに二軒目をオープンさせてNYのセレブリティの間でとても話題になりました。
多様なライフスタイルに応えるフード業界
さて、アメリカ人の食生活ですが、それはライフスタイルによって多様を極めています。かつては、ランチにハンバーガーやピザ、夜はビーフやチキン等の料理(TVディナーと呼ばれる電子レンジで温めればすぐできるものも)、休日にはバーベキューといったところが一般的でしたが、最近では健康志向やグルメ志向を反映して多種多様な食生活が営まれています。

たとえばダイエット食品。
多くの食材に「ファット」と「ノンファット」があって選べるようになっているのが一つの特色です。特に乳製品では、ミルクはファットを除いていないホールミルクからファット2%、ファット1%、ノンファット等とかなり細かく分けられていて、アイスクリームやバター類でもロウファットが一般的になってきています。菓子類やジュースからミンチ肉までも多くの食品がファットによって区分けされているのです。

オーガニックコーナー
スーパーはライフスタイルそのものを選べる場所として進化
また、ダイエット食の代表はサラダですが、スーパーではサラダバー形式で野菜の量り売りを行い1ポンド(約450グラム)あたり6−8ドルととても廉価で販売しています。ランチはサラダだけという女性も多くみかけますが、とても大盛りでたっぷりのトッピングやドレッシングを見ているとかえってカロリーが高いのではとさえ思うことがあります。(このあたりが何事も極端になりがちなアメリカ人のチャーミングなところなのですが…。)

さらに、かつてはヒッピーが愛用していた自然食品やオーガニック食品が健康ブームの中で大きく注目され、専門のスーパーが急成長し、一般的なスーパーの中にも自然食コーナーが設けられるようになりました。スーパーは単に買い物をするところではなく、ライフスタイルそのものを選べるように変化してきているのです。
グルメ志向の人には有名シェフによるデモンストレーション等が興味の的となっています。
他民族国家ならではのダイナミックな食文化
他民族国家であることが、食生活の多様性にも拍車をかけています。NYでは世界各地の料理を食べることができ、そのバラエティはおそらく世界一でしょう。地方都市でも多様なレストラン、スーパーが立ち並び、それぞれの民族がユニークな食生活を送るとともに他民族の食文化も学びさらにクロスカルチャラルな新しい食文化も興ってきています。カリフォルニアロール等、その代表例ではないでしょうか。

なかでも、ユダヤ人の食文化はとてもユニークです。多くのユダヤ人が19世紀の終わりごろに東ヨーロッパから移民してきましたが、彼らがアメリカにもたらしたのはやはり東ヨーロッパ系の料理でした。

一般的なものはチーズケーキやベーグル、ロールキャベツ、コーンビーフ、パストラミのサンドイッチいったものです。ベーグルはスモークサーモン、クリームチーズにたまねぎの薄切りやケーパーをつける食べ方が代表的なものの一つですが、ここには「肉と乳製品を一緒に食べない」というユダヤ教の戒律が影響しています。

つまりクリームチーズと肉製品を一緒にベーグルに挟むことができないのです。この戒律は「KOCHER(コーシャー)と呼ばれ、正統派ユダヤ教徒はこれに従って処理された食品に関する定めと食事の礼儀作法を厳守しています。

多様な食文化が共存する
他の例としては「豚肉、貝類、甲殻類は食べない」「牛肉と鶏肉は掟にかなった方法で儀式的にとさつされたものでなければ食べない」といった定めがあり、KOCHER専門の食料品店やブランドがあり、一般的なスーパーにも必ずといっていいほどKOCHERのコーナーが設けられています。すぐ隣に全くの異文化が存在しているのがアメリカなのです。

そしてお互いの文化を尊重しながら融合・発展していくのがアメリカ文化そのものなのではないでしょうか。


 
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