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特集 スペシャルインタビュー 10代目 中野伊助 第二話
スペシャル・インタビュー 第3回・京念珠/京念珠工芸 10代目中野伊助
伝統と格式の京念珠を探る 〜1764年創業の歴史と技が生んだお守り〜 第一話 京念珠と中野伊助商店の歴史
第二話 さまざまな珠数とその活用法
第三話 京念珠の未来
嫁ぐ娘の幸せを願って贈る結婚式の「寿珠」
一般的に、私たちが暮らしの中で「珠数」を使うのはごくわずか。年に1〜2回程度という方も少なくありません。 でも、実は珠数を持つ機会は葬儀ばかりではありません。春秋の彼岸、お盆参り、親戚や職場、友人の法事など、珠数の出番は意外に多いものです。
仏様と心を合わせるための大切な法具ですので、納得のいくものを揃えておきたいものです。

「京都では、珠数は嫁入り道具のひとつです。ご両親が、幸あれと祈って嫁いで行かれる娘さんへと贈るもの。お寺での結婚式のときには、心身ともに健やかで清らかな家庭を営むようにと、住職から紅白のリボンが着いた『結婚珠数』が授与されます。珠数の「珠」は魂(たま)でもあり、その珠のひとつひとつの結びつきは、魂と魂の結びつきでもあります」。

『結婚珠数』の珠と珠を結ぶ中糸は、赤い糸。結婚記念日に珠数を夫婦でそろえるのもまた、縁起がいいようです。
ひとりひとりの人生が違うようにそれぞれの身を守る珠数がある
恵介氏がいつも身につけている珠数
珠数は身だしなみのひとつ、と恵介氏は言います。
「私たち家族は、常に珠数を身に付けています。珠数は、貸したり、借りたりするものではありません。ひとりひとり、生き方や願いに違いがありますから、それぞれの珠数を持つべきだと考えています」。
珠数には、さまざまな仏さまや菩薩の名前が付けられています。それらの方に守られ、生かされているのです」。

身に付けて出かけた珠数のお陰で、交通事故を免れた、たまたま腕にしていた念珠がガードになって、怪我をせずにすんだ…。
そんなエピソードは、山程あるそうです。
「私が常に身に付けている腕の珠数にも、ちょっとしたエピソードがあります。
ある日、偶然この店を訪れた一見の法師の方からいただいたもの。商売柄、珠数を貰うということも珍しいことですが、ふと後になって気付くと、その日はたまたま大変お世話になった方の命日。とりわけ高価なものではありませんが、この珠数には私個人が深い意味を感じ、以後、肌身離さず持つようになりました」。

身を守り、心に安らぎを与えてくれる珠数。持つ人それぞれに安心感と幸福を与えてくれるものに違いありません。
幻の珠数『鶴天』の魅力を語る
持つ方の幸せを願いながら、ひとつひとつ、丁寧に手作される中野伊助商店の京念珠。店内には、さまざまな京念珠が置かれています。
その中でも、大変珍しい珠数を特別に見せていただきました。
「幻の珠数というものがこの世界にもあって、その一つがこれです。」と、恵介氏が、奥から出してこられた一つの木箱。何重もの布に包まれた立派な青磁の器。そして、その中から鈍い光を放つ、えも言われぬ美しい色の珠数が姿を表したのです。

「私たち珠数職人の間で、幻の逸品と言われる『伽羅』『鶴天』『琥珀』の一つ『鶴天』がこれです。鶴天は、何で作られたのか、その素材自体がはっきりしないことからも珍重されています。一説には丹頂鶴の頭の骨で、赤い点は、鶴を一撃で殺した際の血の痕(あと)とされていますが、真偽のほどは分かりません。」
トロンと濁った珠の真ん中に紅の点…。念珠の素材と言えば菩提樹や木の実、宝石などがありますが、丹頂鶴の頭蓋骨で出来たと言い伝えられている『鶴天』は、まさに幻の逸品です。

「珠数が身近にあると、いつも仏さまの眼を意識します。私たちが仏さまの存在を忘れても、仏さまが私たちを忘れることはありません。そんな思いが、京念珠を作る日々の修養になります」。
プロフィール
10代目 中野伊助
昭和37年京都生まれ
大阪経済大学在学中から実家の手伝いをはじめ、母の病気を機に本格的な念珠作りをはじめる。ひとと人とのつながり、世界の平和を念珠作りに込め、伝統を守りながらも、お守りやブレスレットなど、アクセサリーとしての珠数も作成し、京念珠の可能性を模索する。
中野伊助氏による、当社オリジナル商品は
第一話 京念珠と中野伊助商店の歴史 第二話 さまざまな珠数とその活用法 第三話 京念珠の未来

 


 
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