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特集 スペシャルインタビュー 10代目 中野伊助 第一話
スペシャル・インタビュー 第3回・京念珠/京念珠工芸 10代目中野伊助
伝統と格式の京念珠を探る 〜1764年創業の歴史と技が生んだお守り〜 第一話 京念珠と中野伊助商店の歴史
第二話 さまざまな珠数とその活用法
第三話 京念珠の未来
珠数の本場 京都で育まれた京念珠の魅力
「珠数」と言えば、法具のひとつ。
昔から身近にあったものですが、そのルーツについて詳しく知る人は、意外に少ないかも知れません。珠数の本場は、何と京都。
専門店の9割が、京都にあるのです。
京念珠とは、京都の伝統の技から生まれた珠数のことを言います。
「珠数は仏教伝来とともに、中国から日本に入ってきて、鎌倉時代以降に一般庶民に親しまれるようになりました。京都には、数多くの珠数専門店があり、今でも全国一を誇っています」。
というのは、中野伊助商店の10代目・中野恵介氏。
中野伊助商店は、1764年創業、約240年の歴史を持つ京都でも老舗の念珠商店。職人が、今も昔ながらの伝統を守りながら、手作業によってひとつひとつ丁寧に珠数を作り続ける数少ない京念珠の専門店です。
「京都が念珠の本場と言われる理由は、各宗派の大本山が集まっていることにあります。昔は各寺院の内部に職人がいて、各宗派ごとに違う製法や技術が、後世までしっかり受け継がれて来たのです」。
18世紀以降には、珠数専門店が誕生し、さまざまな宗派の大本山の御用達店として、経典に定められた正式な念珠を作り続けているそうです。
店構え
店構え
一番奥の蔵
創業当時からそのままの石畳
創業当時からそのままの石畳
ひとの煩悩を表す「108つ」の珠に 職人の思いを託す
念珠について力強く語る10代目
 
珠数の数は108つが基本。それにはどんな意味があるのでしょう。
「108は、除夜の鐘をつく数と同じで人間の限りない欲望と執念の量を表します。108の半数である54の珠数もあり、これは菩薩修行の段階である五十四位を表します。108の1/3、1/6にした36の珠数もあります。また、ひと珠ひと珠が人間の煩悩を表す珠数。これを持つことによって、心を清め、身を守る。そんな意味もあるのです」。
ひとことで「珠数」と言ってもたいへん意味深く、京都が育んできた文化と伝統の重みを感じます。

何と珠数の珠と珠をつないでいる中糸にも、深い意味があるのです。
「貫線、縄線(じょうせん)、中通しとも呼ばれ、観音さまの大慈悲心を表しています。これは、私たちひとりひとりを結び付けている糸でもあり、結果を得るまではひとえに精進するべきであることを意味しています」。

長い年月の中で培われた京都の珠数職人の技が、その価値をさらに高め、世界に通じる京念珠の歴史を築いてきました。
微妙な職人技が長く愛せる珠数を作る
「京念珠はすべて手作り。だから、一日に作れる数もそう多くはありません。珠通し、房作り、糸組みと、年季のいる仕事です。特に、中通しの強弱、糸を絞める微妙な力加減によって、丈夫で長持ちする珠数が出来上がります」。
ひと目で珠数の良し悪しがわかる、という恵介氏。自作の念珠か、否かも、ひと目でわかるとおっしゃいます。
「すべてが手作りの京念珠は、手にしたときの感触や見た印象も、ひとつひとつ異なります。当然ながら、丈夫で長持ちするにこしたことはない珠数ですが、糸が切れるなど、修理に来られる方も多くいらっしゃいます。珠数が切れたとしても、決して縁起が悪いわけではありません。むしろ、悪縁が切れたのです。修理するか、新しいものをお求めになるといいでしょう」。
ひとつひとつに、作り手の思いが込められた京念珠。一度手にしたら、使う側も愛着を持ち、長く大切に身近に置いておきたくなります。
当社の次の商品の製作風景。
 
京都では、毎年11月23日、赤山禅院で「珠数供養」が営まれているそうです。
プロフィール
10代目 中野伊助
昭和37年京都生まれ
大学在学中から実家の手伝いをはじめ、母の病気を機に本格的な念珠作りをはじめる。人と人とのつながり、世界の平和を念珠作りに込め、伝統を守りながらも、お守りやブレスレットなど、アクセサリーとしての珠数も作成し、京念珠の可能性を模索する。
中野伊助氏による、当社オリジナル商品は
第一話 京念珠と中野伊助商店の歴史 第二話 さまざまな珠数とその活用法 第三話 京念珠の未来

 


 
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